鍵っ子家庭

先日鍵交換を依頼されました。
このご家庭が鍵交換を決意したのには経緯があります。
なんでも、共働きでお父さんもお母さんも毎日家に帰ってくるのが遅く、小学生の息子さんはいつも一人で留守番をしているそうです。

その日は天気が悪かったため、息子さんは外にも行かずに家で一人でゲームをしていました。
夕方になるといつもどおりご飯をたいて炊飯器のスイッチを入れたそうです。
するとそのタイミングで「ピンポーン」とチャイムが鳴りました。

お母さんは帰ってきてもチャイムは鳴らしません。
親戚や近所の人はこの時間両親がいないということを知っているのでわざわざ訪ねてくることもありません。
宅配便も平日にはまず届きません。

お母さんからはそういうわけですからチャイムがなっても出なくていいと言われています。ですから彼はそのまま居留守を決め込みました。
チャイムはもうなりませんでしたが、その代わりに玄関の方から「ガチャガチャ」という音が聞こえてきました。
そしてドアがそっと開きます。
ドアガードをかけていたのでドアが完全に開くことはありませんでした。
怖くなって動けずにいましたがそのまま謎の人物は立ち去っていったそうです。

職場のお母さんに慌てて電話をし、お母さんは早めに仕事を切り上げて帰ってきたそうです。するとマンションの周囲にはパトカーが・・・。
何事かと思ってみると何でも近所で空き巣の被害があったそうです。

今回は何事もなく済みましたがいつ被害にあうかわからないということでピッキングされない鍵に交換しようと決意したということでした。