木のドアは大切に使うと２０年でも３０年でも使い続けることができます。
年月が経てば経つほど木の独特な風合いが生きてきてより愛着がわくようになるでしょう。

ただし、どうしても調子が悪くなるところも出てきてしまいます。

この間は木製ドアのドアノブの調子が悪いということで相談を受けました。
問題のドアは厚みが５０ミリもあるものでした。
鍵は木製ドアによく使われているホリ社のHEEタイプのドアノブ錠でした。
ホリ社のトライデントキーというシリンダーが使われています。

このご家庭は築２０年は経っているということでした。家を建てた時に釣り込まれたドアだそうです。
トラブルの原因を探った所、カンヌキがストライクにあたり、鍵が開け閉めしにくい状態になってしまっていました。

これはつまり錠前自体がおかしくなってしまったわけではなく、木製のドアの建付が悪くなってしまったためにこのようなトラブルが生じてしまったということです。

ドアノブを握ってドアを開けようとするたびにドアを持ち上げるようにしないと開けられなくなっていました。
さすがに重たすぎるということで鍵屋に助けを求めたということです。

木製ドアのポイント部分をカンナがけし、ケース部分を掃除し、金物を交換しました。するとドアのスイングの調子がよくなり、問題なく鍵をかけられるようになりました。